るろうに剣心の舞台にもなった世界遺産・万田坑(まんだこう)とは⁉

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観光・公園
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先日、大牟田市を訪ね石炭関連の世界遺産巡りをしました。

そもそものきっかけはドキュメンタリー映画を観た事でした。

 

 

まずは大牟田市石炭産業科学館に行きました。

 

 

その流れで次は三池港に行き、

 

 

続いて宮原坑に行きました。

 

 

そして、最後に万田坑です。

 

今回は、そんな世界文化遺産の万田坑を豊富な写真とともに紹介します。

るろうに剣心の舞台にもなった世界遺産万田坑とは?

まずは世界遺産について説明しておきます。

世界遺産には大きく【文化遺産】【自然遺産】【複合遺産】の3つがあります。

文化遺産は、建造物や遺跡や記念物や歴史的景観など人間が作ったものが対象です。例を出せば日本では法隆寺や姫路城などが1993年最も早く世界文化遺産として登録されています。
自然遺産は、地形や地質や生態系など自然のものが対象です。例としては日本では屋久島や知床などが登録されています。
複合遺産は、文字通り文化遺産と自然遺産の両方の価値を持っているものが対象です。ペルーにあるマチュピチュが有名です。

万田坑は世界文化遺産に含まれます。

万田坑が世界文化遺産になった理由

万田坑2015年7月明治日本の産業革命遺産~鉄鋼、製鋼、造船、石炭産業】として世界文化遺産の1つとして登録されました。

構成遺産は日本全土8県11市23資産と多いのも特徴です。

万田坑三池炭鉱(石炭産業)関連ということでエリア7になります。

ちなみにエリア1は、エリア2は鹿児島、エリア3は韮山、エリア4は釜石、エリア5は佐賀、エリア6は長崎、エリア8は八幡になっていて、それぞれ明治の産業革命を担った文化遺産が登録されています。

 

映画『るろうに剣心』の舞台にもなった万田坑

万田坑は、世界文化遺産に登録される前の2014年公開『るろうに剣心 京都大火編』の舞台にもなっています。

その為、今でも万田坑の館内にはこの時江口洋介さんの来ていた服が飾られています。

万田坑ってどんなとこ?豊富な写真で紹介!

それではこれより、実際に行ってみた世界文化遺産・万田坑を写真とともに紹介します。

アクセス

住所:〒864-0001 熊本県荒尾市原万田200−2

 

福岡県大牟田市かと思ったら熊本県荒尾市でした。ちょうど両市にまたがっている境界線上にありますが、普通に大牟田市を目指していけば間違いありません。

駐車場

無料の駐車場があります。

万田坑ステーション

駐車場からすぐの場所に万田坑の玄関・万田坑ステーションがあります。

万田坑ステーション

 

敷地内には、顔を入れるタイプの記念写真用パネルもあります。

 

入場料

入場券は万田坑ステーションで購入します。

大人410円、高校生310円、小・中学生210円、小学生未満は無料です。
※20人以上なら団体割引もあります。
(2023年11月時点)

※前回の記事・大牟田市石炭産業科学館の【見どころ・感想】を写真と動画で大紹介!でも紹介しましたが、大牟田市石炭産業科学館の入館券を持っていたら100円引きになります。

入場券を購入したら、今一度外に出て坂道を下っていきましょう。

万田坑の入場口までは徒歩で5分くらいかかります。

第二竪坑櫓

歩いていると左手に万田坑のシンボルとも言うべき第二竪坑櫓が見えてきます。

まさに万田坑に来た!という感じがします。

 

もう少し近づくと、さらにイイ感じの絵葉書に出来そうな写真が撮れます。

桜町トンネル

入場口の右手前に桜町トンネルの跡があります。

1933年に建設された熊本県荒尾市と福岡県大牟田市を結ぶ地下通路だったようです。

元炭鉱マンの無料ガイド

桜町トンネルを過ぎるといよいよ万田坑の入場口に到着です。

時間さえあえば元炭鉱マンだったという無料のガイドさんが案内してくれます。

ここは人見知りの人でも是非ガイドさんにお願いすることをおススメします。

というのも正直わかった気でいっても炭鉱の仕組みなどわかるはずがありません。

レンガはイギリス積み

早速ガイドさんが教えてくれたのが万田坑の建物のレンガの積み方でした。

レンガの積み方は大きく分けてフランス積みとイギリス積みがあるそうで、三池炭鉱の建物はすべてイギリス積みだとのことです。

この写真を見てわかるでしょうか?

見た感じ横の列は同じ大きさのレンガを並べて、縦に小さいレンガと大きいレンガを交互に積んでいくような積み方がイギリス積みかなと思いました。

 

正式な説明では、

イギリス積みは、レンガの長手(長い面)だけの段、小口(短い面)だけの段を交互に積み上げる方式です

とのことです。

ボタ石と石炭の元の植物メタセコイア

左から石炭、ボタ石、コークス、右後ろにあるのがメタセコイア

石炭の元になっているのはメタセコイアという植物だそうです。

さらに石炭を採掘した時に一緒に出てくるのが石炭ではない石・ボタ石です。このボタ石を積み上げたのがボタ山ですが、三池炭鉱は海にボタ石を捨てていたのでこの地域にはボタ山がないとのことです。

山の神

万田坑神社

万田坑内には1916年から山の神様が祀られています。

坑内に入る前に必ず安全をお参りしてから入っていたのだそうです。

安全橙とヘルメット

右奥の紺色のヘルメットが第一労組白いヘルメットが第二労組のものです。1960年石炭から石油に代わるエネルギー革命のなか三池争議で最後までストをして戦ったのが第一労組で、会社側の要請で職場に復帰したのが新労と呼ばれる第二労組でした。この2つの労働組合もいざ炭鉱のなかで働くときには仲間だったのです。

真ん中あたりにある茶色の箱のようなものは安全橙のバッテリーです。バッテリーには1つ1つナンバリングされており誰が戻っていないかわかるようになっています。さらに下の写真のようにキャップカバーの色で役職がわかるようにしていたとのことです。

 

第二竪坑巻揚機室の下

巻揚機室も入って見ることができたのですが、うっかり写真を撮るのを忘れていました…。中にはぶっといワイヤがありました。鐘や電話など当時のまま保存されていました。

下の写真は巻揚機室の下。労働者が乗り込む場所です。この四角い鉄製のエレベーターのようなものに乗ってここから地下へ降りて行っていたとのことです。

るろうの剣心の舞台になったトンネル

前述した映画『るろうの剣』の舞台になったトンネルも見ることができます。

映画を観た方は「あっ、ここだ!」とわかることでしょう。

選炭場跡

選炭場とは、採掘した石を石炭ボタ石にを選り分けていた場所です。

説明書きの写真を見ると、女性たちが選り分けている姿があります。昔良くテレビで見たことがあるニワトリのひなのオスメスを分けるみたいな姿です。

炭鉱電車

まとめ

今回は、世界文化遺産・万田坑を紹介しました。

 

最後になりますが、万田坑は1951年で石炭採掘を終了し、その後1997年の三池炭鉱閉山まで坑内の水をくみ上げる作業(排水)を専門にしていたそうです。

すべての坑内は繋がっており、三池炭鉱は排水しなければ石炭採掘が出来ない環境でした。

ちなみに坑内の湿気は90%以上だったそうです。

万田坑は、2014年映画『るろうに剣心』の舞台になった後、2015年に世界文化遺産に登録されました。
入場料は、大人410円、高校生310円、小・中学生210円、小学生未満は無料です。※20名以上で団体割引、大牟田市石炭産業科学館の入館券持参で100円割引もあります。
ガイドは無料です。

実際に行ってみないと気づかないこともあります。もちろん行っても当時の労働者の気持ちなどわかるはずもありません。この地を訪れてから数日間色々と複雑な気持ちになりました。

明治日本の産業革命とは何だったのか?

これは負の遺産なのか?

何を思うかは人ぞれぞれでしょう。当時の話に耳を傾けながら三池炭鉱とは何だったのかを考える1日があっても良いのではないでしょうか。

是非、1度訪ねてみてください。

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