古事記の天孫降臨は高千穂⁉なぜ⁉どこ⁉天皇は九州から⁉完全ガイド

古事記神武東征 歴史探求
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天孫降臨の場所として有名なところは、天岩戸神社や高千穂神社、高千穂峡がある宮崎県高千穂町だろうと思います。

しかし、その高千穂は、本当の高千穂ではないかもしれません。

今回は、そんな天孫降臨の地・高千穂を徹底検証していきたいと思います。

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天孫降臨の場所【高千穂】を徹底検証

古事記とは?

まず、はじめに、古事記とは、成り立ちも内容もすべて「天皇の、天皇による、天皇のための書」と言えます。

ざっくりいうと、神話天皇系譜をぐるぐる混ぜ合わせてミックスさせたような書です。

古事記は、上、中、下巻に分かれています。

上巻は神代と呼ばれる、いわゆる神話です。
中・下巻は、人代と呼ばれる、いわゆる天皇家の歴史物語です。

古事記・上巻の終りの方に、天孫降臨の話が出てきまして、高千穂に降り立ったと書かれています。

天孫降臨とは?(古事記現代語訳)

アマテラスの命によって、天孫ホノニニギは高天の原(たかまのはら)の岩の神座を離れました。

天空に幾重にもたなびく厚い雲を押し分け、筑紫の日向の高千穂の霊峰に降りたのでした。

地上界に降り立ったニニギは、「ここは、遠くは朝鮮に面し、近くは笠沙(かささ)の岬(鹿児島県)にまっすぐ通じるとともに、朝日、夕日の照り輝く国である。じつに最上の土地だ」と賛美して、壮大な宮殿を造りました。

高天の原とは…天上界のことです。
天孫とは…アマテラス(天照)の孫という意味です。

ホノニニギは、アマテラスの孫であり、神武天皇(初代天皇)の祖々々父(ひいひいじいちゃん)にあたります。

天孫降臨の地は宮崎県高千穂町?

遠くは朝鮮に面し、笠沙の岬にまっすぐ通じる、と訳しました。

この箇所が、本当の高千穂を探るキーワードになります。

原文では、下記のようになっています。

古事記原文では、此地は韓国に向かひ、笠沙の岬に真来通りて、とあります。

韓国を朝鮮半島とすると、宮崎県高千穂町では、どうにもピンときません。

これが、福岡、佐賀、長崎なら話はわかります。

高千穂町の場所は、九州の中でもどっちかというと、朝鮮半島と反対側に位置しています。

ちなみに、まっすぐ通じるという鹿児島県の笠沙の岬を見ると、かなり遠い気がします。

それにもまして、何がまっすぐなのか…よくわかりません。

本当に、古事記に書かれている高千穂は、現在の宮崎県高千穂町なのでしょうか?

神武天皇の父は日南市(海岸沿い)の鵜戸神宮にいた⁉

この謎を解く答えが、初代天皇である神武天皇の父親の生誕地にあります。

天孫降臨の主役ホノニニギのひ孫にあたり、神武天皇の父であるウガヤフキアエズが祭られている神社があるのです。

宮崎県南部・日南市の海岸沿いに、トヨタマヒメ(ホノニニギの孫)がウガヤフキアエズを産んだとされる鵜戸(うど)神宮があります。

上記Mapを見てもらえばわかりますが、同じ宮崎県ですが、高千穂町からはかなり離れた場所にあります。

そして、この鵜戸神宮の場所こそが、真の高千穂を探る最大のヒントになっています。

この鵜戸神宮から笠沙の岬は、ほぼ真っすぐです。

神武天皇の父が鵜戸神宮(日南市)に生まれ住んでいたのなら、当然、神武天皇も日南市出身だろうと予想できます。

本当の高千穂の場所はどこか?

実は、天孫降臨の地・高千穂の候補地は、もう一つあります。

宮崎県と鹿児島県との県境にある霧島連峰の第二峰・高千穂峰です。

霧島連峰の高千穂峰は、鵜戸神宮と笠沙の岬ちょうど中間に位置しています。

そして、高千穂峰と同じ霧島連峰内の最高峰の山に、その名も韓国岳と呼ばれている山があります。

(実際は見えませんが)名称の由来として「山頂からは韓の国(朝鮮半島)まで見渡すことができるほど高い山なので「韓国の見岳(からくにのみたけ)」と呼ばれた」との説があります。

このことから、宮崎県高千穂町よりも、霧島連峰の第二峰・高千穂峰の方が、古事記に出てくる高千穂の可能性が高いと思います。

本当に高千穂に降り立ったのか?

天孫降臨の神話で、本当に、高千穂に降り立ったのかを考えてみます。

結論からいうと、どちらにしても山奥ですし、天皇家は住んでいなかったと思います。

つまり、降り立ってはいません。

では、なぜ、高千穂に降り立ったと記述されたのかですが。

山への信仰は、今でもあります。

簡単に言うと、山は、天に近いからだろうと思います。

住んでいた場所は、鵜戸神宮があります海岸沿いです。

そこから天皇家の祖先たちは高千穂峰を見上げて拝んでいたのだろうと思います。

太陽神であるアマテラスの系譜という意味もあるでしょう。

山頂は、太陽に一番近い場所です。

現在でも、正月元旦、初日の出を山頂に見に行く方はたくさんいます。

あとは、神様でも何でも偉い人は高いところから降りてくるというイメージがあります。

わかりやすくいうと、北朝鮮を建国した金日成は白頭山で生まれたとされて神格化されていますよね。

あんな感じだろうと思います。

もし天皇家が関東出身なら、間違いなく富士山に降り立ったと記述されていたことでしょう。

天皇家は九州出身?

どちらにしても古事記の記述を素直に読みますと。
初代天皇である神武天皇は、九州の宮崎県出身です。
ということは、現代の令和まで万世一系とされている天皇家も、九州出身ということになります。
本当でしょうか?
このことは、正直、なんとも言えません。
はじめに日本を統治した大和朝廷(大和王権)の天皇(大王)は、九州出身であった可能性が高いと思います。
しかし、現在の天皇家の方々は、どう見ても九州顔ではありません。
万世一系と言われていますが、もしかしたら、どこかで入れ替わったのかもしれませんね。
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まとめ

天孫降臨の地・高千穂を徹底検証はいかがだったでしょうか。

まとめますと。

・高千穂の最有力候補は、霧島連峰の高千穂峰。
・本当は降り立っていない。
・天孫降臨における高千穂の意味は、山(太陽)への信仰、高いところから降りてくるイメージ。
・初代天皇は九州出身。

「でもさ、宮崎県高千穂町に天岩戸神社とかあるじゃん。あれ何?」

天岩戸神社は民間信仰の神社です。

高千穂峡は、すごく幻想的で神話に似合っていますから、昔の村おこしみたいな感じだろうと思います。

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