先日、大牟田市石炭産業科学館へ行ってきました。
大牟田市石炭産業科学館は、三井三池炭鉱関連の世界遺産をまわる前に是非行っておきたい場所です。
今回は、そんな大牟田市石炭産業科学館の見どころを写真と動画で紹介します。
大牟田市石炭産業科学館の見どころと感想
正直に言うと大牟田市石炭産業科学館は前々から気になっていましたが、中々行く機会が無かった場所です。というか…暗い気持ちになりそうで行く気になれなかったところといった方が正確でしょう。
やはり同じ地域(筑後地方)に住んでいることもあり炭鉱は負の遺産なのか、前回のドキュメンタリー映画『三池終わらない炭鉱の物語』を観た後、どうしても自分の目で確かめてみたくなりました。
※この映画は大牟田市石炭産業科学館の動画ライブラリーの中でも紹介されており無料で視聴可能になっています。
アクセス
住所:〒836-0037 福岡県大牟田市岬町6−23
大牟田市石炭産業科学館は、ちょうどイオンモール大牟田の裏側あたりに位置しています。
久留米方面から行くなら有明海沿岸道路(無料)に乗って大牟田ICで降りて右、または209号線をまっすぐ行って大牟田市街地方面に曲がれば着きます。どの道を通っても久留米からはちょうど1時間くらいです。※高速道路を使っても15分ほどの差しかありません。
駐車場
隣の帝京大学との間くらいに無料の駐車場があります。
かなりの広さがありましたから基本的にはいついっても止められると思います。
屋外展示場
駐車場から降りるとすぐに屋外展示場があります。
【石炭館はこちら】の案内板に沿って歩いていきます。
歩道両側の様々な展示物を見ながら大牟田市石炭産業科学館内までたどり着ける仕組みになっています。
左手(駐車場側)
実際に使われていたバッテリーロコというものです。
右手(石炭館側)
人魚の像もあります。
炭鉱夫の像もあります。
恐竜の模型もあります。
屋外展示場スペースを抜けると、いよいよ大牟田市石炭産業科学館です。
大牟田市石炭科学館外観
入口から館内へ入ります。
入館料
入館料は高校生以上が420円、中学生以下は無料でした。
また大牟田市石炭産業科学館と万田坑が提携しており、万田坑の入場券を持っていれば100円割引になります。逆もまた同じです。
※ただし恒久的な施策なのか今(2023年11月)だけなのかわかりませんので、内容に関してはその都度確認してください。
大牟田市石炭産業科学館内展示物
館内には様々な展示物が飾られています。
いざ館内にはいると石炭の原型が飾られていました。黒光りして大きくて美しいという印象です。
変わり種の展示物では、三井三池炭鉱の総帥・團琢磨のシルクハットもありました。※團琢磨は、三池鉱山が政府から三井に売却された後そのまま三井に移り、三井三池炭鉱社事務長に就任した炭鉱繁栄の立役者です。引用元:wikipedia
交代勤務で夜勤などがあった炭鉱夫の社宅前に掲げられた「安眠中」や「睡眠中」の旗なども興味深いです。昼間でも「夜勤で寝ているから邪魔するな」という事でしょう。
坑内で使っていた安全燈(カンテラ)とつるはし・担い棒もあります。
戦前に三池港で石炭を船積みするゴンゾウと呼ばれた人が雨具として使用していたシュロを編んで作られたシュロミノもあります。今でいうカッパでしょうが、これで雨を防げたのか甚だ不思議です。
炭鉱で働かされていた捕虜用の食器も飾っていました。たぶん当時は粗末な食器だったのでしょうが、今買うと高そうな気がします。
あと2階にあった炭鉱夫の家族用の新聞「くろだいや新聞」も「こんなものまであったのか」と驚いた次第です。記事のタイトルは「家族のための炭鉱教室」です。
※さすがに全ては紹介できませんから今回は個人的に「面白い」や「興味深い」と思ったものだけになります。興味の対象はそれぞれ違うと思いますのであとは大牟田市石炭産業科学館で実際にご覧ください。
模擬坑道は必見
1階に模擬坑道があります。
これは是非とも入ることをオススメします。
もうホント炭鉱夫になった気分がします。地下へ行くエレベータに乗っているとほぼカイジの世界観を想起させてくれました。ちょっと怖い印象です。
動画としてYouTubeにも挙げていますので、是非ご覧ください。雰囲気が伝わると思います。
まとめ
今回は大牟田市石炭産業科学館の見どころと感想を紹介しました。
・入館料は高校生以上は420円。中学生以下は無料。
・三井三池炭鉱にまつわる豊富な展示物。
・模擬坑道は必見。
動画視聴など本格的にやろうとすると2時間くらい必要かなという印象です。展示物だけ足早に見てまわっても40分程度はかかるでしょうから、所要時間は1時間はみておいた方がいいと思います。
まずこの大牟田市石炭産業科学館を訪れてからこの地に点在する三井三池炭鉱関連の世界文化遺産を見てまわるプランがおススメです。
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