東町公園の銅像!?そろばん踊り像から見える久留米絣と民謡の歴史!?

東町公園そろばん踊り像 観光・公園
この記事は約4分で読めます。

※本ページはプロモーションが含まれています。

久留米の中心地に東町公園があります。

東町公園の片隅に、つつましくも凛々しく立っている銅像があります。

「これ、何の銅像だろう?」と疑問に思う方も多いことでしょう。

 

今回は、そんな東町公園の銅像について紹介したいと思います。

スポンサーリンク

東町公園の銅像とは⁉そろばん踊りの歴史と現在

知っているようで知らない久留米市中心部に位置する東町公園のそろばん踊り像とは、一体、何なのでしょうか。

東町公園の場所(アクセス)

久留米市東町公園の場所は、コチラ↓になります。

〒830-0032 福岡県久留米市東町26−15

西鉄久留米駅から徒歩で7分くらいの場所にあります。

東町公園とは

東町公園は、一番街商店街のわきに位置する、広場あり、遊具あり、ステージありの街のオアシスのような公園になります。

東町公園広場

昼間は、多くの子どもたちが、のびのびと遊んでいます。

東町公園遊具

東町公園の銅像

東町公園の片隅に銅像があります。

そろばん踊り像

そろばんを持った女性の銅像になります。

東町公園そろばん踊り石碑

これこそが、久留米の歴史を語る上で欠かせないそろばん踊り像になります。

そろばん踊りの歴史

では、そろばん踊りとは何なのでしょうか?

実は、このそろばん踊りには、久留米を代表する着物である久留米絣(くるめかすり)が関係しています。

久留米絣の歴史は、江戸時代後期までさかのぼります。

久留米城下で生まれた井上伝は、色あせてまだらになった着物の模様にヒントを得て、「久留米絣(かすり)」を考案しました。

井上伝さんの銅像は、郷学の森のなかにあります。

 

 

「久留米絣」は、全国に広く知られるようになりました。

機織りは農村の子女の副業として筑後地方一円に広まり、機織りの音に合わせた作業唄「そろばん踊り」がお座敷などで広まって行きました。

それが、現在、久留米の夏祭りの定番「水の祭典 久留米まつり そろばん総踊り」の原点になります。

 

 

そろばん踊り動画

久留米の夏祭りの定番、そろばん総踊りとは、どのようなものなのでしょうか?

そろばん総踊りのYouTube動画があります。

赤坂小梅のそろばん踊り

現在のそろばん踊り歌は、筑豊地方出身の赤坂小梅さんという歌手の方が、全国の民謡をアレンジした新民謡シリーズの1曲になります。

そろばん踊りは、元々あった久留米機織り唄をアレンジして1956年にレコード化して大ヒットした歌です。

 

そろばん踊りの歌詞は、以下のようなものです。

わたしゃ久留米のはた織り娘よ
化粧ほんのり 花ならつぼみよ

わたしゃさいの
久留米のひばた織りでございますもんの
わたしがっさいひばたば織りよりますとさいの
村の若い衆が来て
遊ばんの遊ばんのち言いますもんの
一緒に遊ぶたよかですばってん
ひばたがいっちょん織れまっせんもんの
惚れちゃおれどもまだ気がつかんかね

わたしゃ評判 はた織り娘よ
通う心は 一つに結ぶよ

わたしゃさいの
久留米のひばた織りでございますもんの
わたしがっさいひばたば織りよりますとさいの
村の若い衆が来て
彼氏はおるか彼氏はおるかち聞きますもんの
彼氏はおることはおりますばってん
名前は人にゃ言えまっせんもんの
心許したお方は一人だよ

わたしゃ年頃 はた織り娘よ
赤いたすきに 姐さんかぶりよ

わたしゃさいの
久留米のひばた織りでございますもんの
わたしがっさいひばたば織りよりますとさいの
村の若い衆が来て
嫁に欲しか嫁に欲しかち言いますもんの
嫁にゆくとはよかですばってん
まだまだつぼみでおりたかですもんの
その場限りの浮気はご免だよ

 

久留米絣を織る筑後地方の農村女子が、仕事と恋に奮闘する姿をつづった、甘く切ない歌詞になっています。

まとめ

東町公園のそろばん踊り像は、久留米を中心とした筑後地方の伝統工芸品久留米絣と関係しています。

そろばん踊りは、全国から久留米絣を買い付けにきた商人とのやりとりのなか、お座敷唄として、機織りの音によく似たそろばんを見立てて踊ったことが原型とされています。

現在、定着しているそろばん踊り歌は、赤坂小梅さんが久留米機織り唄をアレンジしてレコード化したものになります。

created by Rinker
コロムビアミュージックエンタテインメント

東町公園の片隅に何気なくたたずむ銅像(そろばん踊り像)には、久留米筑後地方を代表する伝統工芸品久留米絣の歴史がつまっていました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました