連載小説

第七話 越えた夜の静けさ

←第六話六ツ門商店街から通りを一本入ると、人影はまばらになった。自動販売機の光が、二人の影を長く伸ばす。入口の前で、一瞬だけ足が止まったが、もうどちらも引き返す理由を探さなかった。パネルの前で部屋を選ぶ。エレベーターの中で、二人は小さく息を...
連載小説

第六話 越える前の夜

←第五話「今日は店の出勤がないんだよね」真依が、そう言った。それ以上の説明はなかったが、男はその一言で十分だった。だから、急ぐ理由もなかった。帰らなければならない理由も、引き止める口実も、必要なかった。西鉄久留米駅で待ち合わせて、いつもより...
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第五話 恋じゃないと言う理由が、もうなかった

←第四話会う回数が、はっきり増えた。仕事が終わったあとに少しだけ。昼だったり、夕方だったり、夜の手前だったり。長くはいられない時間ばかりだった。真依は、いつも時計を見る。「このあと、店なんで」と言って、それ以上は説明しない。会う理由は、いつ...
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連載小説

第四話 名前のつかない午後

偶然目にしたポスターをきっかけに、久留米市美術館へ向かう二人。何も起きないまま過ぎた午後は、デートとも違う名前のつかない時間だった。境界線の位置が曖昧になる第四話。
連載小説

第三話 バーカウンター1枚分の距離

文化街で出会った二人は、夜を避け、昼の久留米で言葉だけを重ねていく。会いたいと言えない男と「少しなら」と応じる真依。バーカウンター1枚分の距離が、関係を静かに変えていく第三話。
連載小説

第二話 普通の場所で、普通に会っただけなのに

夜の店を出て、久留米の街で普通に会っただけ。それなのに関係は特別に見えてしまう。役割を失った男と女が感じる距離と期待を描く連載小説・第2話。
連載小説

第一話 文化街からはじまる恋もある

久留米の文化街、ガールズバーで始まるのは恋か、それとも勘違いか。飲みに行く男の期待と、働く女の現実が交差する連載小説・第一話。
暮らしと節約

博多から久留米までのタクシー料金は?新幹線で寝過ごした場合と中洲・天神で飲みすぎた場合の現実

結論から申し上げると、決して安い金額ではありません。しかし、博多で夜を明かすより現実的な選択になる場面が、確かにあります。この記事では、新幹線で寝過ごして博多まで行ってしまった場合中洲や天神で飲みすぎて終電を逃した場合こうした実体験をもとに...
久留米の今

久留米は終わっているのか?3000円給付と無投票再選が示した街の現在地

久留米市の物価高対策3000円給付と無投票再選は何を意味するのか。宗像市5000円給付との比較から、久留米の停滞と現在地を読み解く。
久留米の今

「本当は勉強じゃなく、働きに来た」久留米で見える外国人留学生労働と、日本社会の静かな使い分け

「本当は勉強ではなく働きに来た」と語る留学生。久留米で見える留学生労働、日本語学校と派遣、技能実習生との使い分けという静かな構造を記録する。