久留米市議会の政務活動費はいくら返還されたのか|会派別返還率と所属議員一覧

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久留米市議会では、会派ごとに政務活動費が交付されています。

では、その政務活動費はどれくらい使われ、どれくらい返還されているのでしょうか。

この記事では、令和6年度の久留米市議会政務活動費について、会派別の返還率と所属議員を整理します。

※2026年5月時点で確認できる久留米市議会の公式公開資料では、令和6年度分が最新の政務活動費収支報告です。

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久留米市議会の政務活動費とは

久留米市議会の政務活動費とは、市議会議員の調査研究や研修、広報、広聴、資料購入など、市政に関する活動のために交付される費用です。

久留米市では、政務活動費は議員個人ではなく、会派に対して交付されます。

交付額は次の通りです。

項目内容
交付対象会派
交付額議員1人あたり月額5万円
年額換算議員1人あたり年間60万円
交付方法4月、7月、10月、1月に3か月分ずつ交付

久留米市議会政務活動費の交付に関する条例でも、会派への交付額は「所属議員数に月額50,000円を乗じて得た額」と定められています。

また、年度末に使い残しがある場合は、市へ返還することになっています。久留米市の公式ページにも、残余がある場合は返還すると説明されています。

映画『はりぼて』で気になった政務活動費

政務活動費と聞いて思い出す人もいるかもしれません。

チューリップテレビが富山市議会の政務活動費問題を追ったドキュメンタリー映画『はりぼて』です。

映画『はりぼて』では、富山市議会で政務活動費をめぐる不正が次々に発覚し、半年の間に14人の議員が辞職した経緯が描かれています。

『はりぼて』(Amazon Prime)

もちろん、久留米市議会について同じことを言う記事ではありません。

ただ、映画を見たあとで気になるのは、地方議会の政務活動費が実際にどう使われ、どれだけ返還されているのかという点です。

そこで、久留米市議会の令和6年度政務活動費の収支報告を見てみます。

久留米市議会の令和6年度政務活動費の全体像

久留米市議会の令和6年度政務活動費は、全会派合計で次のようになっています。

出典:久留米市議会「令和6年度政務活動費収支報告関連書類」

項目金額
交付額21,600,000円
支出額16,323,424円
返還額5,276,576円
返還率24.4%

令和6年度は、交付された政務活動費のうち、約4分の1が使われずに返還されています。

返還率の計算式は次の通りです。

返還額 5,276,576円 ÷ 交付額 21,600,000円 = 約24.4%

久留米市議会の公式資料「令和6年度 政務活動費 収支報告一覧」でも、合計欄は交付額21,600,000円、支出額16,323,424円、返還額5,276,576円、返還率24.4%となっています。

会派別の返還率一覧

では、会派ごとに見るとどうでしょうか。

令和6年度の会派別返還率は次の通りです。

会派交付額支出額返還額返還率
久留米たすき4,200,000円3,835,609円364,391円8.7%
きずな3,600,000円2,278,036円1,321,964円36.7%
公明党3,600,000円1,250,244円2,349,756円65.3%
立志会3,600,000円3,543,324円56,676円1.6%
みらい久留米2,400,000円1,791,296円608,704円25.4%
緑水会2,400,000円2,358,586円41,414円1.7%
日本共産党1,200,000円680,916円519,084円43.3%
維新600,000円585,413円14,587円2.4%

会派別に見ると、返還率にはかなり差があります。

返還率が高いのは、公明党の65.3%、日本共産党の43.3%、きずなの36.7%です。

一方で、返還率が低いのは、立志会の1.6%、緑水会の1.7%、維新の2.4%です。

ただし、返還率が高いから良い、低いから悪いと単純に言えるものではありません。

政務活動費は、本来、市政に関する調査研究や広報、研修などに使うためのものです。積極的に使って活動する会派もあれば、支出を抑えて返還する会派もあります。

大切なのは、どの会派がどれだけ使い、どれだけ返したのかを、市民が見られる状態にしておくことです。

会派別の所属議員一覧

次に、各会派にどの議員が所属しているのかを見ていきます。

久留米市議会の公式「会派及び団体別名簿」は、2026年4月15日時点で更新されています。久留米市議会では会派制を取っており、所属議員3人以上の団体を交渉会派としていると説明されています。

久留米たすき議員団

議員名
山崎ケブン
石井俊一
松岡保治
甲斐田義弘
そうだ耕一郎
中村博俊

令和6年度の政務活動費返還率は、8.7%です。

きずな議員団

議員名
堀田洸太朗
田住和也
古賀としかず
石井秀夫
吉冨巧
山田貴生

令和6年度の政務活動費返還率は、36.7%です。

公明党議員団

議員名
生野薫
坂田光弘
田中貴子
塚本弘道
山下尚
田中功一

令和6年度の政務活動費返還率は、65.3%です。

立志会議員団

議員名
堺太一郎
長野哲
後藤敬介
権藤智喜
永田一伸
轟照隆

令和6年度の政務活動費返還率は、1.6%です。

みらい久留米議員団

議員名
石田眞一郎
藤林詠子
古賀敏久
秋永峰子

令和6年度の政務活動費返還率は、25.4%です。

緑水会議員団

議員名
佐藤晶二
原口和人
森崎巨樹
吉武憲治

令和6年度の政務活動費返還率は、1.7%です。

なお、久留米市議会の公式名簿には、原口和人議員が令和8年4月6日に逝去されたことも記載されています。

日本共産党久留米市議団

議員名
小林ときこ
金子むつみ

令和6年度の政務活動費返還率は、43.3%です。

改革の会

議員名
大熊博文

令和6年度の収支報告一覧には、改革の会は単独項目としては掲載されていません。会派構成や年度途中の扱いによって、収支報告上の区分と現在の名簿が一致しない場合があります。

日本維新の会

議員名
草場公晴

令和6年度の政務活動費返還率は、2.4%です。

返還率を見るときの注意点

政務活動費の返還率を見るときは、注意も必要です。

返還率が高い会派は、交付された政務活動費をあまり使わなかったことを意味します。

一方で、返還率が低い会派は、交付された政務活動費を多く使ったことを意味します。

しかし、それだけで会派の良し悪しは判断できません。

見るべきなのは、次の点です。

見るポイント内容
何に使ったのか研修費、調査研究費、広報費、事務費など
市政に関係する支出か市民の利益につながる活動か
領収書や報告が適切か支出の透明性があるか
返還額が多い理由節約なのか、活動が少なかったのか
支出額が多い理由積極的な活動なのか、単なる消化なのか

数字だけでは、すべては分かりません。

それでも、数字を見ることには意味があります。

なぜなら、政治は選挙のときだけ見るものではないからです。

これらの資料は、久留米市公式サイトの「令和6年度政務活動費収支報告関連書類」のページから確認できます。

まとめ|市議会は数字からも見えてくる

市議会というと、普段は遠い存在に見えるかもしれません。

しかし、会派構成、議事録、インターネット配信、政務活動費の収支報告を見ていくと、議会の姿は少しずつ見えてきます。

どの会派に誰がいるのか。
どの会派がどれだけ政務活動費を使ったのか。
どれだけ返還したのか。

こうした情報は、特定の議員や会派を批判するためだけにあるものではありません。市民が自分の街の議会を知るための入口です。

久留米市議会の政務活動費を見ると、同じ市議会の中でも、会派によって使い方や返還率に大きな違いがあることが分かります。

その違いをどう見るかは、市民一人ひとりの判断に委ねられています。

政務活動費という言葉に関心を持つきっかけになったのが、富山市議会の政務活動費問題を追ったドキュメンタリー映画『はりぼて』でした。久留米市議会とは別の事例ですが、地方議会と政務活動費を考えるうえで、非常に印象に残る作品です。気になる方は、映画『はりぼて』もあわせて見てみると、地方議会を見る目が少し変わるかもしれません。

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久留米市政については、以下の記事でも詳しく整理しています。

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