文化街の小さな事件簿|ガールズバーで起きた金の持ち逃げ、その背景にある構造

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久留米の文化街で店の人に話を聞いていると、ニュースにはならないような小さなトラブルを耳にすることがあります。

その中でも印象的だったのが、「店の金を持ち逃げされた」という話でした。
しかも、1か月のあいだに違う店で2件。

どちらもキャバクラやラウンジではなく、ガールズバーやカジュアルなBARのような、小さな店で起きていました。

これは単なる偶然なのか。
それとも、文化街の構造に理由があるのか。

今回は、その背景を少し掘り下げてみます。

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文化街で聞いた「金の持ち逃げ」の話

取材の中で聞いたのは、店長や一人で店を任されていたスタッフが、そのまま金を持っていなくなったという話です。
どちらも大きな事件ではありません。警察沙汰になるような規模でもなく、ニュースになることもない。

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ただ、現場の人間からすれば「またか」という温度の話として語られていました。

そして共通していたのは、店の形態です。

いずれもガールズバー、あるいはカジュアルなBARのような、小規模な店舗でした。

キャバクラではなく、小さな店で起きている

今回の話で興味深いのは、キャバクラやラウンジではなかった点です。

キャバクラの場合、
・ボーイが複数いる
・役割が分かれている
・常に誰かの目がある

という状態になりやすく、自然と監視が働きます。

文化街のキャバクラの実態

一方でガールズバーやカジュアルBARは、
・一人で店を回す
・オーナーが常駐しない
・接客も会計も一人で担う

といったケースが多い。

この違いが、そのままリスクの差になっているように見えます。

平日はワンオペ、週末だけ複数という構造

文化街の小さなガールズバーでは、平日は一人、週末だけ2人から3人といった体制も珍しくありません。

ここに、この現象の核心があります。

平日はワンオペです。
つまり、店の中のすべてが一人に委ねられる。
接客、会計、金の管理、締め作業まで、すべて一人です。

一方で週末は複数オペになります。
人が増えれば、自然と目も増える。
金の流れも分散され、「一人で完結する状態」ではなくなります。

同じ店の中に、“持ち逃げが成立する状態”と“成立しにくい状態”が共存しているということになります。

金額の問題ではなく「人の配置」の問題

一見すると、金額が大きい店ほど危険に見えます。
しかし実際には、少し違います。

キャバクラのように売上が大きい店は、その分だけ管理も厳しくなります。

一方で小さな店は、売上はそこまで大きくないものの、一人で管理できてしまう規模の金額がそこにある

そしてその一人が、すべての権限を持っている。

つまり問題は金額の大小ではなく、誰がどの状態でその金に触れているかです。

良心に委ねているのではなく、そうせざるを得ない

こうした店は「人の良心に頼っている」とも言えます。
ただ正確には、少し違います。

本来なら、
・複数人で管理する
・チェック体制を作る
・現金管理を厳格にする
といった方法で防ぐことは可能です。

しかし、それをやると店のコストは上がり、“気軽に開けて回せる店”ではなくなってしまう。

つまり、ある程度のリスクを受け入れることで成立している業態とも言えます。

小さな事件が示しているもの

今回の「金の持ち逃げ」は、一つひとつは小さな出来事です。

ただ、そこにははっきりとした共通点があり、それを辿ると、文化街の店のあり方が見えてきます。

自由度の高い店は、管理が薄くなる。
管理を強めれば、今度は店の軽さが失われる。

その間でバランスを取った結果として、こうした出来事が起きています。

まとめ

これは特別な話ではありません。
むしろ、文化街の中で静かに繰り返されている一つの現象です。

ニュースになるような大きな事件ではない。
しかし、こうした小さな出来事の積み重ねこそが、この街の構造を浮かび上がらせます。

今回の話も、その一断面にすぎないのかもしれません。

文化街の全体像については、こちらの記事でまとめています。

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