【神話の舞台】鵜戸神宮|神武天皇の父が生まれた洞窟神社【宮崎県日南市】

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鵜戸神宮 歴史(神社・古墳)
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断崖絶壁に立つ朱塗りの社殿。眼下にはエメラルドの海が広がる。

宮崎県日南市、日向灘を望む断崖に建つ鵜戸神宮(うどじんぐう)は、岩屋の中に社殿があるという全国でも珍しい神社です。

ここは、神武天皇の父が生まれた伝説の地として、古代から皇室の厚い崇敬を受けてきました。朱塗りの社殿が海の青に映える絶景で知られていますが、この地には古事記や神武天皇の誕生譚にまつわる深い歴史が眠っています。


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🏝 海に抱かれた神話の社・鵜戸神宮

宮崎県日南市、日向灘を望む断崖の洞窟に鎮座するのが、鵜戸神宮(うどじんぐう)です。

鵜戸神宮(うどじんぐう)は、神武天皇の父・鵜葺草葺不合尊の誕生地として『古事記』に登場する神話の聖地。安産・縁結びのご利益で知られる宮崎県屈指のパワースポットです。

📍基本情報

項目内容
名称鵜戸神宮(うどじんぐう)
所在地宮崎県日南市宮浦3232→MAPはこちら
主祭神鵜葺草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)
ご利益安産・縁結び・開運・航海安全
アクセスJR日南線「伊比井駅」から車で約15分/宮崎空港から約1時間
公式サイトhttps://www.udojingu.or.jp
手水舎

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🌊 神話が息づく洞窟神社

鵜戸神宮の創建は神代の時代まで遡るといわれます。社殿は海食洞の中に建てられており、潮騒とともに神話の世界へ誘うような神秘的な空気が漂います。

本殿

古事記』によると、この地は海神の宮、つまり豊玉姫命(とよたまひめのみこと)が住んでいた場所。豊玉姫は彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと/山幸彦)の妻であり、二人の間に生まれた子が、鵜戸神宮のご祭神・鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)です。


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👶 洞窟で生まれた皇祖の父

海神の娘・豊玉姫命(とよたまひめのみこと)は出産のためこの洞窟に戻り、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと/山幸彦)との間に子をもうけます。

しかし、海の中で子を産む姿を見られたことを恥じて海へ帰ったといわれます。

そのとき「鵜の羽で葺いた産屋が未完成(不合)だった」ことから、「鵜葺草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)」という名がついたとされます。

つまり鵜戸神宮は、神武天皇の父の誕生の地なのです。


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👑 神武天皇と皇室とのつながり

初代天皇・神武天皇は、この地から東へと旅立ち、大和を平定して日本建国の礎を築きました。

そのため、鵜戸神宮は皇室の祖先ゆかりの聖地として、歴代の天皇・皇族から深く崇敬されてきました。代々の天皇・皇族が参拝しています。

皇族参拝記録

近代以降も、昭和天皇・今上陛下をはじめとする皇族のご来訪があり、境内にはそれを記念する碑や写真が残されています。

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🕊 ご祭神とご利益

主祭神は、鵜葺草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)

そのほか、父の彦火火出見尊(山幸彦)、母の豊玉姫命、そして妻の玉依姫命など、神話に登場する神々が祀られています。

ご利益としては、

  • 安産・子授け(豊玉姫の出産神話に由来)
  • 夫婦円満・縁結び
  • 航海安全・交通安全(海神信仰)

などが知られています。

特に、豊玉姫の出産神話に由来する「安産祈願」は全国的に有名です。

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🪄 名物「運玉投げ」で願掛け!

洞窟前の「亀石」に向かって男性は左手、女性は右手で「運玉」を投げ入れる「運玉投げ」は人気の開運祈願です。


見事に枡の中に入るか、しめ縄の内側に当たれば願いが叶うとか✨


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⛩ 古代史の交差点としての鵜戸

古代、日向の海岸線は「海の道(海上交通の要衝)」として栄え、南九州の神々が大和へと至る神話の道筋でもありました。

この地は古くから「海神の宮」として信仰を集め、古代祭祀の痕跡も見つかっています。

日向国は天孫降臨の地・高千穂にも近く、天孫系譜と海神信仰が交差する要衝でした。

鵜戸神宮はその出発点に位置し、神話と現実の境界線のような存在です。

また、考古学的にもこの地域からは古代の祭祀遺物が発掘され、神代から人々が祈りを捧げ続けた聖地であることが裏付けられています。


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🌅 まとめ:神話の風に吹かれて

鵜戸神宮は、ただの観光スポットではありません。

ここは神話と皇室の原点が交わる地

断崖に響く波音の中で立ち止まると、神武天皇がこの海を見つめ、東方への決意を固めた。

そんな瞬間に想いを馳せずにはいられません。


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