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蔵内勇夫はなぜ鳩山二郎に対抗したのか|麻生太郎も絡んだ2016年福岡6区補選

蔵内と鳩山  久留米の今
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福岡県政の有力者として知られる蔵内勇夫。

その政治的影響力を考えるうえで、2016年の衆議院福岡6区補欠選挙は避けて通れません。

この選挙は、鳩山邦夫元総務相の死去に伴って行われました。後継として出馬したのは、次男の鳩山二郎です。

普通に見れば、鳩山家の地盤を引き継ぐ弔い選挙です。

しかし、実際にはそう単純ではありませんでした。

自民党福岡県連が推したのは、鳩山二郎ではありません。推されたのは、蔵内勇夫の長男・蔵内謙でした。

さらに蔵内陣営には、麻生太郎の名前もありました。

つまり2016年の福岡6区補選は、単なる後継選挙ではありません。

鳩山家、蔵内家、自民党福岡県連、そして麻生太郎の力関係が表に出た保守分裂選挙だったのです。

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鳩山邦夫の死去で行われた福岡6区補選

2016年の衆院福岡6区補選は、鳩山邦夫元総務相の死去に伴って行われました。

鳩山邦夫は、福岡6区を地盤とした有力政治家です。中央政界でも知名度があり、総務相、法相などを歴任しました。

その鳩山邦夫の死去によって、福岡6区では後継をめぐる選挙が行われることになります。

このとき出馬したのが、鳩山邦夫の次男である鳩山二郎でした。

鳩山二郎は、当時、大川市長を務めていた人物です。父の死去を受け、福岡6区から国政を目指す形になりました。

この流れだけを見ると、鳩山邦夫から鳩山二郎へと地盤が引き継がれる選挙に見えます。

しかし、この補選は最初から波乱を含んでいました。

鳩山家と福岡6区の関係については、鳩山家を扱った記事でも詳しく整理しています。

関連記事:鳩山家と石橋家の関係とは|石橋正二郎の功績はなぜ福岡6区の地盤になったのか

後継として出馬した鳩山二郎

鳩山二郎にとって、2016年の福岡6区補選は国政への初挑戦でした。

父・鳩山邦夫の死去を受けて、次男である鳩山二郎が後継として出馬する。これは、有権者にとってもわかりやすい構図です。

鳩山家は、全国的にも知られた政治家一族です。福岡6区においても、鳩山邦夫の地盤は大きな意味を持っていました。

ところが、自民党福岡県連は鳩山二郎をすんなり推したわけではありませんでした。

むしろ県連側が推したのは、別の候補でした。

それが、蔵内謙です。

自民党福岡県連が推したのは蔵内謙だった

2016年の福岡6区補選には、鳩山二郎のほかに、蔵内謙も無所属で出馬しました。

蔵内謙は、蔵内勇夫の長男です。

自民党本部が最初から鳩山二郎を公認したわけでも、県連が鳩山二郎を一本化して支援したわけでもありません。

自民党福岡県連は、蔵内謙を推しました。

つまり、鳩山邦夫の後継として出てきた鳩山二郎に対して、福岡県連側は蔵内勇夫の長男を押し出したことになります。

これは単なる候補者調整の失敗ではありません。

福岡県内の自民党政治において、蔵内勇夫がどれほどの存在だったのかを示す出来事でもあります。

蔵内勇夫の県政での影響力については、蔵内勇夫を扱った記事でも詳しく整理しています。

関連記事:蔵内勇夫とは何者なのか

蔵内謙は蔵内勇夫の長男だった

蔵内謙は、福岡県筑後市出身です。

蔵内謙は、父・蔵内勇夫の事務所勤務、タマホーム勤務、林芳正参議院議員秘書などを経て福岡6区補選に出馬した人物です。

父は福岡県議会の有力者である蔵内勇夫。本人も政治家秘書を経験していました。

この補選は、蔵内家にとって国政進出をかけた選挙でもありました。

鳩山家の地盤継承に対し、蔵内家が自民党福岡県連の支援を受けて挑んだ。

そう見ると、2016年の福岡6区補選は、福岡南部の政治地図を考えるうえで非常に重要な選挙だったことがわかります。

麻生太郎はなぜ蔵内陣営についたのか

この補選をさらに複雑にしているのが、麻生太郎の存在です。

蔵内謙の選対本部長を麻生太郎が務めています。

これによって、選挙の構図はさらに広がります。

単に「鳩山家 vs 蔵内家」ではありません。

さらにその背後には、自民党福岡県連、麻生太郎、そして福岡県内の保守勢力の力関係がありました。

蔵内謙については、自民党福岡県連が党本部に公認を申請しています。

鳩山邦夫の死去に伴う補選でありながら、福岡県連は鳩山二郎ではなく蔵内謙を推す。

そこに麻生太郎も加わる。

この時点で、福岡6区補選は単なる弔い選挙ではなくなっていました。

保守分裂選挙の結果、鳩山二郎が勝利

結果として、この保守分裂選挙を制したのは鳩山二郎でした。

選挙後、自民党は鳩山二郎を追加公認しています。

つまり、自民党福岡県連が推した蔵内謙は敗れ、鳩山二郎が勝利しました。

選挙結果だけを見れば、鳩山家の地盤は守られたことになります。

しかし、この選挙は「鳩山二郎が勝った」で終わらせるほど単純な選挙ではありません。

むしろ注目すべきは、蔵内勇夫の長男が自民党福岡県連の支援を受け、麻生太郎の名前も背負いながら、鳩山家の後継候補に挑んだという事実です。

敗れたとはいえ、蔵内家は国政選挙区に候補を送り込むところまで行っていたのです。

蔵内勇夫の力はいつから強かったのか

蔵内勇夫の名前は、福岡県政の文脈で語られることが多い人物です。

しかし、2016年の福岡6区補選を見ると、その影響力は県議会の中だけにとどまっていなかったことがわかります。

自民党福岡県連が、鳩山邦夫の後継である鳩山二郎ではなく、蔵内勇夫の長男・蔵内謙を推した。

これは、蔵内勇夫が単なる地元県議ではなかったことを示しています。

少なくとも2016年時点で、蔵内勇夫は、福岡県連の中で国政選挙の候補者選びにも関わるだけの力を持っていたと見ることができます。

さらに、その蔵内陣営に麻生太郎が関わっていたことで、福岡県内の自民党政治の力学が見えてきます。

鳩山家の地盤。

蔵内家の国政進出。

自民党福岡県連の判断。

麻生太郎の存在。

これらが一つの選挙でぶつかったのが、2016年の福岡6区補選でした。

現在の福岡県政を見る伏線として

2016年の福岡6区補選は、すでに過去の選挙です。

しかし、現在の福岡県政や筑後地方の政治を見るうえで、この選挙は一つの伏線になります。

蔵内勇夫は、長年にわたって福岡県政に関わってきた人物です。

その長男である蔵内謙が、鳩山二郎に対抗する形で国政選挙に出馬した。

そこに自民党福岡県連と麻生太郎が関わった。

この事実は、福岡県南部の政治が単なる地域選挙ではなく、県連、国会議員、地元名門家系が絡み合う構造の中にあることを示しています。

鳩山二郎の初当選は、鳩山家の地盤継承の物語です。

一方で、蔵内謙の出馬は、蔵内家が国政進出を試みた物語でもあります。

そして、その背後には麻生太郎と自民党福岡県連の存在がありました。

2016年の福岡6区補選は、福岡の保守政治を読み解くうえで、今も見落とせない選挙なのです。

まとめ

2016年の衆院福岡6区補選は、鳩山邦夫の死去に伴って行われた選挙でした。

後継として出馬したのは、次男の鳩山二郎です。

しかし、自民党福岡県連が推したのは鳩山二郎ではなく、蔵内勇夫の長男・蔵内謙でした。

さらに蔵内陣営には、麻生太郎の名前もありました。

結果は鳩山二郎の勝利でしたが、この選挙によって見えてくるものがあります。

それは、蔵内勇夫が福岡県政だけでなく、自民党福岡県連や国政選挙にも影響を及ぼす存在だったということです。

2016年の福岡6区補選は、鳩山家の後継選挙であると同時に、蔵内家の国政進出の試みでもありました。

そして、麻生太郎も絡んだ福岡保守政治の権力構図が表に出た選挙でもあったのです。

2016年の福岡6区補選を見ると、蔵内勇夫が福岡県政や自民党福岡県連の中で大きな影響力を持っていたことがわかります。

その影響力は、現在の福岡県政を考えるうえでも無視できません。福岡県議会の海外視察問題については、こちらの記事でも詳しく整理しています。

また、鳩山二郎が継いだ鳩山家の地盤や、鳩山家と久留米・筑後地方との関係については、こちらの記事でも整理しています。

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